もう恋なんてしない
[流星side]

まどろみながら、すぐ傍にいるであろう彼女に手を伸ばす。

ん・・・?
あれっ!?

そこにいるべきはずの瑠璃ちゃんの姿が・・・ない。
広いベッドに、僕ひとり。

トイレ?
それともシャワーを浴びてる、とか?

「瑠璃ちゃん」

声に出して、その名を呼ぶ。


洗面所、風呂場、トイレにリビング・・・
キッチンにも、その姿は無かった。


まさか?

急いで玄関に走ると…彼女のミュールが無くなっていた。


なぜ?
どうして?

連絡しようと携帯を探した。

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