もう恋なんてしない


「そうと決まれば…善は急げ、だ。

これが瑠璃にとって、イイ事なんだか分かんねーけどな。
イイ事になる様に、お前が努力するしかねーだろ?

早く瑠璃を捕まえろ。
捕まえて、安心させてやれ。

これで失敗したら・・・

お前は瑠璃だけじゃなく、俺との友情も失うと思っとけ!」


「ありがとう、史也。
絶対にこのチャンス、逃さないよ。
ちゃんと彼女を安心させるから」


電話を切ると同時に、大急ぎで出かける用意をした。



待ってて、瑠璃ちゃん。

僕が君を迎えに行くから。

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