もう恋なんてしない
急いでナビに住所を入れる。

「僕は瑠璃ちゃんを失いたくない。
お願いですから家元が何と言ってきても、はぐらかして下さい」

「でも流星くん…冴島優香は?」

「あんなもの、でっち上げの噂にしか過ぎません。
僕の気持ちは瑠璃ちゃんにしかないんです!
だから、彼女を迎えに行く。
彼女の気持ちが僕に向くように、応援してて下さいね!」

そう言い残して、僕は車を走らせた。


瑠璃ちゃん
早まらないで。

僕が君を幸せにするから。


二人で幸せになろう?

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