もう恋なんてしない
急激に近付く距離。
このドキドキする鼓動が聞こえてしまわないかな?
吸い寄せられるように見つめてくる流星さんの瞳に、思わず呟いてしまった。
「流星さんの虹彩って、お花が咲いてるみたい」
虹彩(瞳孔の周り)が、開いた花を連想させる流星さんの瞳。
その、利休鼠の瞳に見つめられて 身動きひとつ出来なくなってしまう。
「そんな風に、僕を見つめてくれたのは…瑠璃ちゃんだけだよ」
本当に?
「今まで付き合ってきた女性は、僕を熱い目で見つめても…その一瞬だけ。
僕を飾りとしてしか見てなかった。
普段、身に着ける…アクセサリーみたいな感覚。
細かい部分や内面まで知ろうとした人なんて、一人もいなかった。
僕の意思なんて関係なくて、自分の持ち物としてしか捉えてなかったんだよ。
まともな恋愛なんて、した事がない」
ふと、史也兄さんの言葉が甦る。
“あいつ、まともな女と付き合った事がないんだぞ?”
このドキドキする鼓動が聞こえてしまわないかな?
吸い寄せられるように見つめてくる流星さんの瞳に、思わず呟いてしまった。
「流星さんの虹彩って、お花が咲いてるみたい」
虹彩(瞳孔の周り)が、開いた花を連想させる流星さんの瞳。
その、利休鼠の瞳に見つめられて 身動きひとつ出来なくなってしまう。
「そんな風に、僕を見つめてくれたのは…瑠璃ちゃんだけだよ」
本当に?
「今まで付き合ってきた女性は、僕を熱い目で見つめても…その一瞬だけ。
僕を飾りとしてしか見てなかった。
普段、身に着ける…アクセサリーみたいな感覚。
細かい部分や内面まで知ろうとした人なんて、一人もいなかった。
僕の意思なんて関係なくて、自分の持ち物としてしか捉えてなかったんだよ。
まともな恋愛なんて、した事がない」
ふと、史也兄さんの言葉が甦る。
“あいつ、まともな女と付き合った事がないんだぞ?”