もう恋なんてしない
私が、まともな恋愛相手になれるのかは分からないけれど・・・。

それでも、流星さんの事を知っていきたいと思う。
お互いに足りない部分を補って、前に進んで行きたいって思う。
おばあちゃんのおかげで、一緒にいられる時間も持てたし。

・・・・・・。

それからは、流星さんといろんな話をした。
お互いの子供時代や家族、史也兄さんの事。
流星さんの会社や、お店の事。

おばあちゃんが持たせてくれたお惣菜を食べながら、お互いの距離を埋める様にいっぱい話をした。

「もう、こんな時間か・・・」

呟いた流星さんの言葉に、時計を見ると…
日付はとっくに変わっていた。

「僕は明日、会社に行くけど…瑠璃ちゃんはここでゆっくりしててね。
眠かったらお昼寝するように」


お風呂を勧められ、言葉に甘えて先に入る。
大きなお風呂に浸かると、疲れも飛んで行くようだった。

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