もう恋なんてしない
pipipipi...


アラームの電子音で目が覚めた。

隣にいるはずの彼女に手を伸ばす。


!!!

いないっ!


昨日の目覚めを思い出し、冷や汗が・・・と思ったら、甘い香りが鼻をくすぐる。


あ・・・れ・・・??



飛び起きてキッチンを覗き込むと、彼女がいた。


「あ、流星さん。おはようございます!」

「おはよう、瑠璃ちゃん。
…っていうか、何してるの?」

「朝ごはんの用意をしようと思って…。
食パンが残ってたので、フレンチトーストにしちゃいました。
お嫌いでしたか?」


きょとんと首を傾げるのも反則だと思う。


朝飯より瑠璃ちゃんを食べたくなるじゃないか!

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