もう恋なんてしない
8
衝突
瑠璃ちゃんとの同居生活が始まって数日が過ぎた。
携帯はあの日、新しいものに変えた。
僕が黒で瑠璃ちゃんが白。
同じ機種の色違いだ。
古い携帯には、相変わらず深夜にメールが来たけれど完全に無視を決め込んだ。
冴島優香の件は、告訴に踏み切った。
今後どうするかは、向こうの出方次第だ。
「おい、流星。
冴島優香を訴えたって本当か!?」
慌てた声でケンが言う。
「まあね。僕も静かに暮らしたいし」
「そんな事…一言も俺に相談無かっただろ!?」
「だって、ケンはまともに取り合ってくれないじゃないか。
僕もいい加減 限界なんだ。普通の生活がしたい」
「何言ってんだよ!
会社の発展の為なら多少は我慢しろよ」
「僕のプライベートで会社を発展させるなんて…。
その発想自体がおかしいじゃないか!」
「お前は経営者なんだ。
大勢の社員を抱えてるんだぞ?
会社を大きくする為に貢献して何が悪い!」
「それならケンがやればいい。
お前がトップになって、マスコミに追われればいい」
「バカ言うな!」
携帯はあの日、新しいものに変えた。
僕が黒で瑠璃ちゃんが白。
同じ機種の色違いだ。
古い携帯には、相変わらず深夜にメールが来たけれど完全に無視を決め込んだ。
冴島優香の件は、告訴に踏み切った。
今後どうするかは、向こうの出方次第だ。
「おい、流星。
冴島優香を訴えたって本当か!?」
慌てた声でケンが言う。
「まあね。僕も静かに暮らしたいし」
「そんな事…一言も俺に相談無かっただろ!?」
「だって、ケンはまともに取り合ってくれないじゃないか。
僕もいい加減 限界なんだ。普通の生活がしたい」
「何言ってんだよ!
会社の発展の為なら多少は我慢しろよ」
「僕のプライベートで会社を発展させるなんて…。
その発想自体がおかしいじゃないか!」
「お前は経営者なんだ。
大勢の社員を抱えてるんだぞ?
会社を大きくする為に貢献して何が悪い!」
「それならケンがやればいい。
お前がトップになって、マスコミに追われればいい」
「バカ言うな!」