もう恋なんてしない
その後も押し問答が続いた。
一歩も譲らない流星さんとケンさん。

「会社を辞めさせて貰えないなら…せめて休みをくれないか。
いろいろ考えなおしたい。
リカとは別れて、彼女を自由にしてやらないと」

「自由って・・・？」

流星さんはまだ分かってないんだ。
ケンさんが、誰よりも流星さんを大切に思っている事。
それに・・・。

「僕とリカは似た者同士なんだ。
大切に想うモノが同じ。
ある意味、運命共同体だったと言ってもいい。
だけど、そんな事で互いの人生を縛り付けるのは無意味だって分かった。
リカにはリカの人生がある。
今からでも遅くないと思うから…」

リカさんも流星さんが大好きなんだね。

切ないよ・・・。

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