もう恋なんてしない
「長くて2年。それ以上は無理だ」

ど、どういう意味!?

「俺の使命=ミコト様だからな。
ミコト様と離ればなれなんて考えたくも無い。
だけど、その大切な時間の…ほんの少しをお前に割いてやる。
俺みたいな一流の秘書が必要だろ?」

ふふん、と笑って余裕の構え。

それって、つまり・・・。


「いいのか、史也?」

「男に二言は無いぞ」

「マジ!? ありがとう、史也っ!!」

兄さんの肩に飛び付く流星さん。
まるで…飼い主にじゃれつく大型犬みたいです…!

「俺の指導の下、優秀な秘書を育成しないとな。
立派に育てあげたら、アララギの帰る場所もなくなるし。
アイツ、困るだろーな~(笑)」

ど、どこまで腹黒!?
きっとケンさんは、今頃くしゃみをしてるに違いない。

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