もう恋なんてしない
「ちょっとワケがあって、出向の身なんだ。
もちろん、ミコト様のご配慮あっての事だぞ?
ここの社長とはマブダチなんで、致し方なく。
それより、昇進には興味あるかな?あるよね、絶対(笑)」

「はぁ、そりゃまあ・・・」

明らかに困ってるよね、カレ。


「社長に近い場所。それも一番近く。
行ってみたいと思わない??」

いたずらっ子みたいな史也の問いに、真摯な顔で頷いて来る。


そこへ、瑠璃ちゃんがコーヒーを運んで来た。

「どうぞ・・・」

「あ、ありがとうございますっ!!」

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