私が好きになった男は私が嫌いなヤンキーでした。
あたしがこの学校を選んだ理由は単純。
ただ『家から近い』からだ。
この学校は特に進学校とかではなく、普通にそこら辺にある学校と同じ位の学力。普通に中学の授業を受け、普通に受験すれば、受験当日何かやらかさなければ、入れる学校。
そこそこの学力を持った人間が入る学校。
そんな学校に、今日入学する。
父親はかなりデカい会社の社長。
母親はデザイナー。
兄弟はあたしの他に4人。
かなり金持ち家。
でもそこら辺に住んでいる人と同じような普通の生活。
あたしには普通があっている。