私が好きになった男は私が嫌いなヤンキーでした。
「えっと…あたしと茜は……」
…あたしと由梨亜の名前は、1組…ない。2組…ない。3組…ない。4組…あった。
「あった!!あったよ、茜!」
…わかってるよ……。
あたしと由梨亜は、見事同じクラスだった。
「やった、茜と同じクラス!!」
「そうだね…」
「嬉しくなさそう」
五月蠅い。
「睨まないで、怖い!」
コイツのせいで周りからしろい目で見られてるし…。
「ちょっと五月蠅い」
「あっ、ごめん」
まったくだね。
「まあいいや、早く教室行こう」
いくない。
まあ、言ったところで意味ないな…。
「うん」