―・KOYUME・―
一本の電話
ある昼下がり、携帯ではなく、お家に一本の電話がなりました。
「小夢ちゃん?あなた誕生日いつだった?」
ママからだ。
「ん?ママどうしたの?3月5日だけど…」
「あ、ちょっと待って…何月何日だった?
「…。3月5日だよ、ママ」
それは5、6回続いた。
「ごめん、ママ、もうお昼休み終わるからお仕事行かなくちゃ」
「あら、ごめんね、行ってらっしゃい」
私は不安になりながらもお昼休みに家で昼食をすませ仕事に向かった。