ロ包 ロ孝 2
『いよう! 誰かと思ったらカンじゃねぇか! お? 耳は塞ぐな。それと口を開けろ。耳が痛いのが取れる』
頭の中に無理矢理ねじ込まれてくるその声の主を探して、カンはキョロキョロと辺りを見回した。
「じぇ、ジェイ?」
『そうだ、俺だよ。久し振りだな』
「ジェイ、ジェイ! やっと会えたね」
顔を輝かせて未だキョロキョロと落ち着かないカンの様子を見て、雷児はジェイが【闘】を使って会話している事を悟った。
「ジェイさんだろ? あんたに話しかけてるんだよな?」
その事は三郎にも解ったらしい。
「ジェイさんが【闘】で話してるんですよ。ホラ、口を精一杯開けてアホ面してますもん」
カンの真似をしながらおちゃらけている。
「ジェイさんの【闘】はボスの次に強力だからな。ああしねぇと普通のヤツじゃ耐え切れねぇ。
まぁとにかく、2人が繋がったんじゃ俺らは要らねぇな。じゃ、あばよ」
これ幸いと雷児達はその場を離れて行った。カンは話に集中していてその事に気付かない。
「どこに居ますか? ジェイ。
カン、またジェイに会いに来たぞ」
『嬉しいよ。耳痛くないか?』
「大分慣れたよ。ってどこか? ジェイどこか?」
せわしなく辺りを見回すカンを、ボディーガード達が冷ややかな目をして見守っている。彼らからすればカンは独り言を言っているようにしか見えないからだ。
『そいつらはお前のボディーガードなのか?』
いつ迄も姿を現さないジェイに業を煮やしたカンは返事をしなかった。
『カン!
おい、カン!』
「ジェイが……迄……ます。……電波……悪い……みた……ます」
『電波悪いかぁ? こっちは平気……って馬鹿! 電波なんか使ってねぇっての! 相変わらずだな、お前は! はははは』
しかしカンは少し不機嫌な声で返す。
「ジェイが姿を見せてくれる迄、カン喋らないマス」
『喋らないですだろ? 解ったよ。強そうなボディーガードも居る事だし安心だ。そっち行くよ』
シュンッ スタッ
言うなりジェイは空から舞い降りた。
頭の中に無理矢理ねじ込まれてくるその声の主を探して、カンはキョロキョロと辺りを見回した。
「じぇ、ジェイ?」
『そうだ、俺だよ。久し振りだな』
「ジェイ、ジェイ! やっと会えたね」
顔を輝かせて未だキョロキョロと落ち着かないカンの様子を見て、雷児はジェイが【闘】を使って会話している事を悟った。
「ジェイさんだろ? あんたに話しかけてるんだよな?」
その事は三郎にも解ったらしい。
「ジェイさんが【闘】で話してるんですよ。ホラ、口を精一杯開けてアホ面してますもん」
カンの真似をしながらおちゃらけている。
「ジェイさんの【闘】はボスの次に強力だからな。ああしねぇと普通のヤツじゃ耐え切れねぇ。
まぁとにかく、2人が繋がったんじゃ俺らは要らねぇな。じゃ、あばよ」
これ幸いと雷児達はその場を離れて行った。カンは話に集中していてその事に気付かない。
「どこに居ますか? ジェイ。
カン、またジェイに会いに来たぞ」
『嬉しいよ。耳痛くないか?』
「大分慣れたよ。ってどこか? ジェイどこか?」
せわしなく辺りを見回すカンを、ボディーガード達が冷ややかな目をして見守っている。彼らからすればカンは独り言を言っているようにしか見えないからだ。
『そいつらはお前のボディーガードなのか?』
いつ迄も姿を現さないジェイに業を煮やしたカンは返事をしなかった。
『カン!
おい、カン!』
「ジェイが……迄……ます。……電波……悪い……みた……ます」
『電波悪いかぁ? こっちは平気……って馬鹿! 電波なんか使ってねぇっての! 相変わらずだな、お前は! はははは』
しかしカンは少し不機嫌な声で返す。
「ジェイが姿を見せてくれる迄、カン喋らないマス」
『喋らないですだろ? 解ったよ。強そうなボディーガードも居る事だし安心だ。そっち行くよ』
シュンッ スタッ
言うなりジェイは空から舞い降りた。