ロ包 ロ孝 2
「はいっ、張り切って頑張りましょう、いーち」「うぎゃぁあ」
「はいっ、にー」「ぉひゃぁぁあ」
「はいっ、さーん」「どひぇぇぇえ」
───────
リハビリ室からの帰り道、すっかり消耗し切っている林に野木村は言った。
「ミッツィー。久保田の事とか色々有るけど、私が付いてるから頑張って!」
「嗚呼、久保田ちゃぁん」
「啓嗣君ねっ」
「はぁぁぁ……」
林は余計に力を無くしてうなだれた。
〇※○※○※
そんな日々を重ね、林の身体は前の逞しさを取り戻し、更なる進化を遂げていた。
「鴨下先生、お陰様で怪我する前よりもぐんと運動能力が上がった気がするんですが」
林は胸の筋肉をピクピク動かしながら自分の身体を見回して言う。
「勿論ですよ! 私はPT師とスポーツトレーナーの資格が有りますからねっ! 誠心誠意頑張らせて貰いましたよっ?」
激痛を伴ったリハビリは最初の3日間だけだった。後はひたすら筋力と筋量の増強に励み、総合的なバランスを整えた。
「前みたいに身体が重たくないし、良く動きます。自分の身体じゃ無いみたいだ。ソリャッ」
林は軽く何度かジャンプすると、バック宙を決めてみせた。
「退院してからも暫くの間、月に1回は通院して下さいね」
〇※○※○※
「ミッツィー退院おめでとう!」
「おめでとうございます、林さん」「おめでとう!」「林、良かったな」
今日はレッド・ネイルの事務所を借りて、2班合同の退院パーティーが行われていた。
「今日の日をどれだけ待ち望んだか知れません。事故当日に救出して頂いた長岡さん、新沼さん始め、ご尽力頂いた小池さん、そして清水コマンダーに感謝の言葉を捧げたいと思います」
「まともな挨拶してますね」
こそっと誰かが呟いた。
「まぁ心にも無い事をつらつらと、良く言えたもんだ」
やはり林は誤解されてしまうタイプらしい。
「皆さん愛してます! ありがとうございました!」
パンッ パパンッ!
「気持ち悪いぞー」「おめでとう」
「はいっ、にー」「ぉひゃぁぁあ」
「はいっ、さーん」「どひぇぇぇえ」
───────
リハビリ室からの帰り道、すっかり消耗し切っている林に野木村は言った。
「ミッツィー。久保田の事とか色々有るけど、私が付いてるから頑張って!」
「嗚呼、久保田ちゃぁん」
「啓嗣君ねっ」
「はぁぁぁ……」
林は余計に力を無くしてうなだれた。
〇※○※○※
そんな日々を重ね、林の身体は前の逞しさを取り戻し、更なる進化を遂げていた。
「鴨下先生、お陰様で怪我する前よりもぐんと運動能力が上がった気がするんですが」
林は胸の筋肉をピクピク動かしながら自分の身体を見回して言う。
「勿論ですよ! 私はPT師とスポーツトレーナーの資格が有りますからねっ! 誠心誠意頑張らせて貰いましたよっ?」
激痛を伴ったリハビリは最初の3日間だけだった。後はひたすら筋力と筋量の増強に励み、総合的なバランスを整えた。
「前みたいに身体が重たくないし、良く動きます。自分の身体じゃ無いみたいだ。ソリャッ」
林は軽く何度かジャンプすると、バック宙を決めてみせた。
「退院してからも暫くの間、月に1回は通院して下さいね」
〇※○※○※
「ミッツィー退院おめでとう!」
「おめでとうございます、林さん」「おめでとう!」「林、良かったな」
今日はレッド・ネイルの事務所を借りて、2班合同の退院パーティーが行われていた。
「今日の日をどれだけ待ち望んだか知れません。事故当日に救出して頂いた長岡さん、新沼さん始め、ご尽力頂いた小池さん、そして清水コマンダーに感謝の言葉を捧げたいと思います」
「まともな挨拶してますね」
こそっと誰かが呟いた。
「まぁ心にも無い事をつらつらと、良く言えたもんだ」
やはり林は誤解されてしまうタイプらしい。
「皆さん愛してます! ありがとうございました!」
パンッ パパンッ!
「気持ち悪いぞー」「おめでとう」