ロ包 ロ孝 2
「それはいいけど三郎。これはお前らがやったんじゃないだろうな?」
雷児は一同を見回して眉をひそめる。
「そんな訳無いじゃないですか! ボスですよ。ジェイさんが大変だって晋君が脅かすから……」
三郎を押し退けて晋が躍り出る。
「俺は脅しちゃいないよ、いや脅したかな。ただジェイが女の子の格好をして歩いてたってお教えしただけだし……」
晋はバツが悪そうに頭を掻いた。
「………、……、……」
今度はティーが頭を掻いている。晋の言葉に驚いて、思わず地声を出してしまったんだと説明した。
「なぁんだ、そうだったんですかぁ。コイツらがやった物とばっかり……ってなにっ? ジェイさんが女の子の格好をしてるって!?」
若いギャング達がジェイの女装(?)問題について盛り上がっている中、話題の主がフラリと現れた。
「なによぉ、みんなして私の噂して! お陰でクシャミが止まらなかったじゃない、フフフ」
そこにはオシトヤカに、めかし込んだジェイが立っていた。
彼女のバックには少女漫画で良く見るアレ、お花畑でキラキラのアレがぴったりだ。
「うわぁっ! 本当だっ」「ジェイさん! どうしたんですか一体?」「ジェイ、女の格好するとべらぼうに可愛いぞ?」
若きゴロツキ達は銘々驚きの声を上げる。ジェイはファッションモデルよろしくクルリと回ってみせた。
「みんな大袈裟ねぇ。ただ少し可愛い洋服を着てるだけなのに」
ティーが騒いでいる彼らを掻き分けて前に出た。
「………、………」
「ただいま、ボス。これ、お土産に貰ったんです。お言葉ですが、十分羽根を伸ばさせて貰いましたよ?」
「……! ……!」
ティーは「可愛いぞ! 似合ってる!」と言っているようだ。
「やだなぁ、照れるじゃないですか。……それはそうと、この惨状は何です。一体どうしたんですか?」
ジェイは部屋の隅に積み上がった応接セットの残骸を見て言う。彼女はティーの顔色を少し窺うと、何かに納得したのか、大きく頷いている。
雷児は一同を見回して眉をひそめる。
「そんな訳無いじゃないですか! ボスですよ。ジェイさんが大変だって晋君が脅かすから……」
三郎を押し退けて晋が躍り出る。
「俺は脅しちゃいないよ、いや脅したかな。ただジェイが女の子の格好をして歩いてたってお教えしただけだし……」
晋はバツが悪そうに頭を掻いた。
「………、……、……」
今度はティーが頭を掻いている。晋の言葉に驚いて、思わず地声を出してしまったんだと説明した。
「なぁんだ、そうだったんですかぁ。コイツらがやった物とばっかり……ってなにっ? ジェイさんが女の子の格好をしてるって!?」
若いギャング達がジェイの女装(?)問題について盛り上がっている中、話題の主がフラリと現れた。
「なによぉ、みんなして私の噂して! お陰でクシャミが止まらなかったじゃない、フフフ」
そこにはオシトヤカに、めかし込んだジェイが立っていた。
彼女のバックには少女漫画で良く見るアレ、お花畑でキラキラのアレがぴったりだ。
「うわぁっ! 本当だっ」「ジェイさん! どうしたんですか一体?」「ジェイ、女の格好するとべらぼうに可愛いぞ?」
若きゴロツキ達は銘々驚きの声を上げる。ジェイはファッションモデルよろしくクルリと回ってみせた。
「みんな大袈裟ねぇ。ただ少し可愛い洋服を着てるだけなのに」
ティーが騒いでいる彼らを掻き分けて前に出た。
「………、………」
「ただいま、ボス。これ、お土産に貰ったんです。お言葉ですが、十分羽根を伸ばさせて貰いましたよ?」
「……! ……!」
ティーは「可愛いぞ! 似合ってる!」と言っているようだ。
「やだなぁ、照れるじゃないですか。……それはそうと、この惨状は何です。一体どうしたんですか?」
ジェイは部屋の隅に積み上がった応接セットの残骸を見て言う。彼女はティーの顔色を少し窺うと、何かに納得したのか、大きく頷いている。