ロ包 ロ孝 2
「わぁ、勿体無い! 凄っげぇ可愛かったのに」
「まったくだ。ジェイとは別の生き物だったよな」
敦も晋も腕を組んで頷き合っている。
「なんだよ。今の俺が相当酷いみたいな言い種じゃないかよっ!」
ジェイは2人を睨んで言い捨てた。
「いやっ、ジェイさん。決してそんな意味じゃぁ……」
「酷いってんじゃないけど、今のジェイじゃ女の子って感じじゃないよな、ハハハ」
「………。………」
今更何を言ってもジェイの気持ちが変わらない事を悟ったティーは、不承不承彼女の申し出を受け入れていた。
「…………、……。………」
「解りました、約束します。これを最後にしますよ」
〇※○※○※
「ねぇ田野倉さん。1回、1回だけでいいから、ボスに会ってくれやせんかねぇ、頼みまさぁ」
何でも屋をやっている、超素質の持ち主『田野倉』にユウレイが話し掛けている。
「こいつは色々と訳有りなんだって言ったじゃないですか。どうかお引き取り下さい」
普段田野倉と一緒に居る吉村が、またいつものように横槍を入れてくる。
「吉村さん、いつもご苦労様です。あっしらはこんなヤクザもんですが、筋はキチンと通してますぜ?
ここいらの店をバカな野郎共から守ってやってるんでさ。なぁおばちゃん」
田野倉達2人は、肉屋と総菜屋を営む彼女から、店内の改装を申し受けていた。今日はその下調べを兼ねて、店内を掃除するのが目的だった。
「そうさ。吉村さん達だっていつ揉め事に巻き込まれるか解ったもんじゃないんだ。ティーさんトコとは仲良くしておくもんだよ」
そう言うと女主人は店の奥へ入って行く。
「ほうらね? あっしらが只のチンピラだったらこうは行かねぇでしょ」
ユウレイはしてやったりと吉村を窺った。
「そういや最近ちっとも渡してなかったネ。ハイ、みかじめ料」
「ヤッパリ取る物取ってるんじゃないですか」
吉村は訝しげな眼差しを彼らに向けた。しかし彼女の手から渡された物は、紙袋にぎっしりと詰まったコロッケだった。
「まったくだ。ジェイとは別の生き物だったよな」
敦も晋も腕を組んで頷き合っている。
「なんだよ。今の俺が相当酷いみたいな言い種じゃないかよっ!」
ジェイは2人を睨んで言い捨てた。
「いやっ、ジェイさん。決してそんな意味じゃぁ……」
「酷いってんじゃないけど、今のジェイじゃ女の子って感じじゃないよな、ハハハ」
「………。………」
今更何を言ってもジェイの気持ちが変わらない事を悟ったティーは、不承不承彼女の申し出を受け入れていた。
「…………、……。………」
「解りました、約束します。これを最後にしますよ」
〇※○※○※
「ねぇ田野倉さん。1回、1回だけでいいから、ボスに会ってくれやせんかねぇ、頼みまさぁ」
何でも屋をやっている、超素質の持ち主『田野倉』にユウレイが話し掛けている。
「こいつは色々と訳有りなんだって言ったじゃないですか。どうかお引き取り下さい」
普段田野倉と一緒に居る吉村が、またいつものように横槍を入れてくる。
「吉村さん、いつもご苦労様です。あっしらはこんなヤクザもんですが、筋はキチンと通してますぜ?
ここいらの店をバカな野郎共から守ってやってるんでさ。なぁおばちゃん」
田野倉達2人は、肉屋と総菜屋を営む彼女から、店内の改装を申し受けていた。今日はその下調べを兼ねて、店内を掃除するのが目的だった。
「そうさ。吉村さん達だっていつ揉め事に巻き込まれるか解ったもんじゃないんだ。ティーさんトコとは仲良くしておくもんだよ」
そう言うと女主人は店の奥へ入って行く。
「ほうらね? あっしらが只のチンピラだったらこうは行かねぇでしょ」
ユウレイはしてやったりと吉村を窺った。
「そういや最近ちっとも渡してなかったネ。ハイ、みかじめ料」
「ヤッパリ取る物取ってるんじゃないですか」
吉村は訝しげな眼差しを彼らに向けた。しかし彼女の手から渡された物は、紙袋にぎっしりと詰まったコロッケだった。