ロ包 ロ孝 2
前回の失敗を踏まえ、身辺調査を徹底的に行い採用したメカニックの武田を得た事に依って、彼らは備品の修理やメンテナンスを容易に行えるようになっていた。
だがオートマチックのサンドモービルは消耗品も多く、砂に因るトラブルも少なくないのであまり実戦向きとは言えない。
従ってブルー・タスクの備品であるサンドモービルは、全てが所謂マニュアルである。
しかし元より機械いじりが苦手な野木村には、この旧時代の鉄馬は「御しにくき事この上なし」のようだった。
「ああ、ややこしいわねっ、せめてオートマのサンドモービルを配備してくれてもいいんじゃない? ねぇ山路ぃ」
恐らく大沢に言っても怒られるだけなので、山路に助けを求める。
「1台別仕様のが有ったらぁ、それ用の部品をワザワザ別に積まなきゃならないしぃ、工具も増えるじゃないですかぁっ! 頭いいんだから解るでしょぉ?」
そうこうしている内に大沢もやって来た。
「の、野木村さんはあれだけふ、複雑なプログラミングを理解出来るのにな、何でこんな簡単なこ、事が飲み込めないんですかっ」
結果的に両名から怒られる事となった野木村。どうやらやぶ蛇だったようだ。
「お? ノギちゃん。どした、調子はどうだ?」
ヒュッゥオオオォォォン
シュゥゥゥ……
林がピカピカのホバーモービルで戻ってくると言った。
「ミッツィーッッ! 右往左往とモペヂが私の事イヂメるのっ!」
すかさず泣きつく野木村へ、更に間髪入れず突っ込む大沢と山路。
「誰ですかそ、それっ」「俺はぁナニ人なんですかあっ!」
「ほらぁ、見てみてぇ? あんなに恐い顔で責めるのよ? 2人して非道いんだからぁ、人道に非ずなのよぉ?」
砂山に乗り上げたサンドモービルを乗り捨て、林の後ろに隠れて2人を非難する。
「ノギちゃん気を付けろ? まだノズルは熱いんだから」
パッと飛び退き、直立不動になり畏まる。推進用のジェットノズルは、カバーの上から触れても火傷をしてしまう程の高温だ。
だがオートマチックのサンドモービルは消耗品も多く、砂に因るトラブルも少なくないのであまり実戦向きとは言えない。
従ってブルー・タスクの備品であるサンドモービルは、全てが所謂マニュアルである。
しかし元より機械いじりが苦手な野木村には、この旧時代の鉄馬は「御しにくき事この上なし」のようだった。
「ああ、ややこしいわねっ、せめてオートマのサンドモービルを配備してくれてもいいんじゃない? ねぇ山路ぃ」
恐らく大沢に言っても怒られるだけなので、山路に助けを求める。
「1台別仕様のが有ったらぁ、それ用の部品をワザワザ別に積まなきゃならないしぃ、工具も増えるじゃないですかぁっ! 頭いいんだから解るでしょぉ?」
そうこうしている内に大沢もやって来た。
「の、野木村さんはあれだけふ、複雑なプログラミングを理解出来るのにな、何でこんな簡単なこ、事が飲み込めないんですかっ」
結果的に両名から怒られる事となった野木村。どうやらやぶ蛇だったようだ。
「お? ノギちゃん。どした、調子はどうだ?」
ヒュッゥオオオォォォン
シュゥゥゥ……
林がピカピカのホバーモービルで戻ってくると言った。
「ミッツィーッッ! 右往左往とモペヂが私の事イヂメるのっ!」
すかさず泣きつく野木村へ、更に間髪入れず突っ込む大沢と山路。
「誰ですかそ、それっ」「俺はぁナニ人なんですかあっ!」
「ほらぁ、見てみてぇ? あんなに恐い顔で責めるのよ? 2人して非道いんだからぁ、人道に非ずなのよぉ?」
砂山に乗り上げたサンドモービルを乗り捨て、林の後ろに隠れて2人を非難する。
「ノギちゃん気を付けろ? まだノズルは熱いんだから」
パッと飛び退き、直立不動になり畏まる。推進用のジェットノズルは、カバーの上から触れても火傷をしてしまう程の高温だ。