ロ包 ロ孝 2
ッズズゥゥゥンッ!
足を切り取られた数人は、倒れてきた壁の下敷きとなり、赤黒い血溜まりを作った。
「っくしょう、やっちまえ!」
「ヮァァァアア」
パパパンッ
ティーの【列】が弾丸を跳ね返す。
「ダッ、ダッダダダダァッ」
そしてジェイが【皆】を端から放ち、1人1人を沈黙させた。
『やったか』
「ええ、全部で7、8人だったと……多分片付いたんじゃ……」
チュィン! バスッ
『!!』
ジェイの言葉が終わらない内にまた銃撃された。ティーから上がった返り血を顔に受けた彼女は、それを物ともせずに向き直るとすぐさま【皆】を放つ。
「畜生そこかっ、ダッダッ!」
「うぎゃぁぁっ」「ぎゃっ! ぎょぇえ」
「キィィィィイ」
砂嵐が凪いだ隙を見て、ティーは【朱雀】を使い辺りを窺った。
『う、じ、ジェイ。撃たれた。腕がもげた』
そして先程炸裂弾を左腕に受けたティーは、もぎ取られた腕を拾い上げてジェイに見せた。
「うわっ、グロいっすよ」
腕が千切れたその肩先からは、失われた部分を探しているかのように血管がチロチロと蠢(うごめ)いている。
『ジェイ、痛てぇよぉ。今度ばかりは駄目かも……』
いくら不老不死の身体を持っているとはいえ、腕が千切れているのだから相当の痛みが有る筈だ。しかしティーは涼しい顔をして嘯(ウソブ)いていた。
何故なら、彼はクンダリニー・ヨガの奥義を極めていて、身体機能の全てを意のままに操る事が出来るのだ。痛みの伝わりを遮断する事等造作も無い。
「さっさとくっ付けちゃって下さいよ、ソレ」
蛇の舌のように動く無数の血管もそのままに、千切れた腕で遊んでいるティーを見もしないでジェイは吐き捨てた。
『冷てぇなぁ、ジェイは。やられた時は本当に痛てぇんだぞ?』
ぶらぶらさせていた腕を肩口に付けると、瞬く間に血管同士が絡み合い、骨が繋がり肉が盛り上がって……数分と経たない内に元通りになる。
「ほんと懲りないっすね。痛いんだったら防弾ウェアでも着たらいいのに……」
足を切り取られた数人は、倒れてきた壁の下敷きとなり、赤黒い血溜まりを作った。
「っくしょう、やっちまえ!」
「ヮァァァアア」
パパパンッ
ティーの【列】が弾丸を跳ね返す。
「ダッ、ダッダダダダァッ」
そしてジェイが【皆】を端から放ち、1人1人を沈黙させた。
『やったか』
「ええ、全部で7、8人だったと……多分片付いたんじゃ……」
チュィン! バスッ
『!!』
ジェイの言葉が終わらない内にまた銃撃された。ティーから上がった返り血を顔に受けた彼女は、それを物ともせずに向き直るとすぐさま【皆】を放つ。
「畜生そこかっ、ダッダッ!」
「うぎゃぁぁっ」「ぎゃっ! ぎょぇえ」
「キィィィィイ」
砂嵐が凪いだ隙を見て、ティーは【朱雀】を使い辺りを窺った。
『う、じ、ジェイ。撃たれた。腕がもげた』
そして先程炸裂弾を左腕に受けたティーは、もぎ取られた腕を拾い上げてジェイに見せた。
「うわっ、グロいっすよ」
腕が千切れたその肩先からは、失われた部分を探しているかのように血管がチロチロと蠢(うごめ)いている。
『ジェイ、痛てぇよぉ。今度ばかりは駄目かも……』
いくら不老不死の身体を持っているとはいえ、腕が千切れているのだから相当の痛みが有る筈だ。しかしティーは涼しい顔をして嘯(ウソブ)いていた。
何故なら、彼はクンダリニー・ヨガの奥義を極めていて、身体機能の全てを意のままに操る事が出来るのだ。痛みの伝わりを遮断する事等造作も無い。
「さっさとくっ付けちゃって下さいよ、ソレ」
蛇の舌のように動く無数の血管もそのままに、千切れた腕で遊んでいるティーを見もしないでジェイは吐き捨てた。
『冷てぇなぁ、ジェイは。やられた時は本当に痛てぇんだぞ?』
ぶらぶらさせていた腕を肩口に付けると、瞬く間に血管同士が絡み合い、骨が繋がり肉が盛り上がって……数分と経たない内に元通りになる。
「ほんと懲りないっすね。痛いんだったら防弾ウェアでも着たらいいのに……」