ﾛ包 ﾛ孝 ２

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　気が付くとアジト内に有る救護施設のベッドで、雷児は横になっている。

『お、目が覚めたか？』

「おっ、おわっ！」

　激しい耳鳴りに襲われながら、雷児は久し振りにボスであるティーの声を聞いていた。

「ぅうう。ボ、ボス……」

『耳が痛いのか？　それともやられた頭か？』

　ティーの声はあまりにも威力が有る為、会話をする際には遠隔到達発声の【闘】を使わなければならない。

もし迂闊に地声を出そうものなら、それだけで辺りは残骸の山と化してしまう。

しかし【闘】を使っても尚、ティーの声は強力なので、ジェイのように慣れている者でなければ、耳が張り裂けるような痛みに襲われるのである。