ロ包 ロ孝 2


 一方ここは国際連合の秘密会議場。

「もういよいよではありませんか? 皆さん……」

「我々には猶予が有りませんな」

「では決を採りましょう」

「月コロニーや地上待避所の建設は間に合いそうですか?」

「既に完成しています。後は割り振りをどうするかです」

 国連はこの時代、絶大な権力を手中にしていた。

 人々の間にまことしやかに囁かれていた『裏国連』の存在は、後日行われる人類の未来を左右する重大な発表により、実在の組織である事が証明される。


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