こちらミクモ探偵事務所2

「今夜は特別だよ。悲しんで泣いているお姫様を放っておくわけにはいかないからね」

「……すみません。ありがとうございます」

ホストとはこんな恥ずかしい言葉を平気で言うのだろうか。

顔が徐々に赤くなっていくのが分かる。

「名前は?」

「……羽兎です」

「ワトちゃんカタイな~。もっとリラックスして?」

「うん……でも――」

< 133 / 320 >

この作品をシェア

pagetop