こちらミクモ探偵事務所2

ここで山田の名前が出てくるとは思ってもなかった。
羽兎は思わず驚きの声をあげる。

定侍は小さくため息をついた。

「ここまで言っちゃったら言うしかないかな?」

「言うしかないよ!」

「じゃあ言っちゃう。
僕達ね……山田さんに多額の借金をしてるんだ」

「えっ!?」

「……ワトちゃん、紘哉から何にも聞いてないの?」

「う、うん」

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