こちらミクモ探偵事務所2

彼女は渋った。
もちろん、そんなことする度胸はない。

困惑する羽兎を見た定侍は軽く笑った。

「冗談だよ。こっちからもらうから」

そう言って彼は羽兎の右頬にキスをすると、彼女の頭を軽く撫でて部屋を出ていった。

「な、何だったんだろ……」

唖然と定侍の出ていったドアを見つめる。
全く状況が把握できない。

「……まぁ、いっか」

羽兎はそのまま机に伏せて寝てしまった。

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