こちらミクモ探偵事務所2

途端に紗季は怪訝そうな顔をした。

「ねぇ、前から思ってたんだけどさ、何の仕事やってんの?」

「あ?そりゃあ……」

「――知らなかったの?彼は私立探偵だよ」

突然、紘哉の頭の上から優しく低い声が降ってきた。
思わず紘哉は振り返る。

「あ、お兄ちゃん」

紗季が気が付いたようにボソッと呟いた。

「久し振りだね、紘哉くん」

彼はニコッと微笑んだ。

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