こちらミクモ探偵事務所2
「そのキツイ性格も相変わらずだね」
怜がカラカラ笑った。
紘哉の眉間にキュッとシワが寄る。
「ところで……僕には何も用はないのかい?」
「あるわけないわ。だって紘哉はアタシに用があって来たんだから」
紗季がチョコを取ろうと箱に手を伸ばした。
紘哉はサッと箱をずらす。
紗季の手は虚しくも、白いテーブルにガツンと当たった。
「別にお前ばかりに用があるわけで来たんじゃない」
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