こちらミクモ探偵事務所2

ミユキは顔を赤らめながら、美月に近寄る。

彼女の肩を美月はサッと抱いた。

「紘哉もこっち来いよ」

「え……ダメですよ。キリエさんがいるんですから」

紘哉も負けじとキリエの肩を抱く。
彼女は一瞬驚いたような表情をしたが、すぐに紘哉の肩に頭を預けた。

「新人のくせに手慣れてるのね」

「あなどらないで下さい。俺だってその気になれば、どうだってできるんですから」

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