こちらミクモ探偵事務所2

そう言って、羽兎はポケットから小さい箱を取り出した。

それを見た紘哉は、彼女を哀れみの目で見る。

「何……その目は?」

「いや、まさかここにも可哀想な人がいるとは思っても無かったからさ」

「どういう意味よ!?」

「自分でバカと肯定していて気付かないからだ」

そのまま彼は話し続ける。

「第一、荒らすなって言っただろうが。
それなのにソファをどかして下から何か発掘した」

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