こちらミクモ探偵事務所2

紘哉は眼鏡の奥から鋭い眼差しを羽兎に向けた。
それでも、彼女はニヤニヤしている。

何が楽しいんだか。

紘哉はため息をつくと、眼鏡をクイッと押し上げた。

「そう言えば……ココ、偏頭痛薬ってありませんか?」

さりげなく尋ねてみる。
眞宇人は少し考える素振りを見せた。

「偏頭痛薬か……頭痛いのか」

「まぁ、はい」

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