こちらミクモ探偵事務所2

「薬だったら定侍が持ってるぞ」

「え?」

紘哉と羽兎が同時に声を出す。
まさか、ここで定侍の名前が出てくるとは思ってもいなかった。

「何で定侍さんが?」

羽兎が上ずった声で尋ねる。
眞宇人は不審そうに羽兎を見た。

「何でお前が反応するの?」

「あ……えーっと、定侍さんってそんなタイプに見えないからさ」

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