こちらミクモ探偵事務所2

誰も何も答えない。

やがて紘哉がビンを弄びながら、ボソッと言った。

「本当に面白いと思ってるならば、青酸カリを服用して凄惨な状態で逝け。
それで、空気読める男に生まれ変わってこい」

「ヒッデェ!そこまで言うか!」

「当たり前だ。空気読めないことは罪だ。俺が警察だったらとっくに逮捕してる」

「……」

若干涙目になりつつある恵一に、紘哉は例のビンを渡した。

< 25 / 320 >

この作品をシェア

pagetop