こちらミクモ探偵事務所2

「指紋、確かめてくれ」

「嫌だ!自分でやれよ!!」

「あいにく事務所には、そんなものなど無い。ウチにあるのはルミノールだけだ」

恵一は彼に背中を向け、完全に拗ねてしまった。
この状態だと何を言っても聞く耳を持たない。

紘哉はため息をついた。

「ワトコ、頼んだ」

「あいさー!」

羽兎は恵一に近寄り、肩をポンと叩いた。

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