こちらミクモ探偵事務所2
「あぁ。水と何か知らんが香料みたいなのが出てきた」
「そうか……」
紘哉は考える素振りを見せる。
そして、思い出したようにポケットから小さい瓶を取り出した。
「俺達が感じたアーモンド臭、もしかしたらこれかもしれない」
「アロマオイル?」
「あぁ。これで臭いを充満させ、あたかも青酸カリが使われたようにしたんだよ」
つまり、これは計画殺人。
勢いが余って殺したのとはワケが違う。
ここが霞との相違点だった。