こちらミクモ探偵事務所2

「当たり前ッスよ。潜入捜査だったんだから」

「……分かった」

長斗は大きくため息をつくと、定侍の背中を叩いて店を出ていった。

微妙な空気が辺りを支配する。

「……終わりか?」

美月がボソッと口を開いた。
その問いに霞が静かに頷いた。

疲れきった顔をしている二人の元へ、山田が満面の笑みを浮かべながら近づく。

「お疲れ様。これは報酬じゃ」

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