こちらミクモ探偵事務所2

正直もらっても困る。
しかし、人の好意を無下にするわけにもいかない。

取り敢えず紘哉は受け取った。

「それと……今日でここは店じまいじゃ」

「えっ!?」

その場にいた全員が声を上げる。

「何か……もういいかなと思っての。
借金もチャラにしてやる。
あと、店の権利書は美月に渡す。他の店に変えるなり何なり好きに使ってくれ」

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