こちらミクモ探偵事務所2

権利書を渡し、山田はそそくさと店を出ていった。

途端に上がる歓声。
皆、何かから解放されたような清々しい笑顔になっていた。

そんな中、腕を組んで難しい顔をする霞。

「本当に山田さんはシロなんスかねぇ……」

「どうしてだ?」

「オーラが違うんスよ。花形サン、ついでに調べてもらえないッスか?」

「了解!」

恵一は霞に向かってビシッと敬礼をする。

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