こちらミクモ探偵事務所2

「にぎやかじゃのぉ」

店の裏口から山田が顔を出した。
四人はピタッと動きを止め、山田の方を向いた。

「いやはや、元気なことは良いことだ。
紘哉、霞、よろしく頼むぞ」

「……分かりました」

渋々頷く二人。
あまり乗り気ではない。

「弟瑠夢の事、救ってやってくれ」

「で、でるむ?誰ですか?」

紘哉が怪訝な顔をして聞く。

< 57 / 320 >

この作品をシェア

pagetop