こちらミクモ探偵事務所2
「そうだな……」
紘哉は羽兎を一瞥する。
羽兎は期待のこもった目で紘哉を見ていた。
「じゃあ、一人だけ残ってもらおうか。正直二人もいらない」
「そうッスね。で、どっちに残ってもらうんスか?」
「……ホム美さんだ」
名前を呼ばれた焔美は、驚いた様に目を丸くした。
それと対照的に羽兎の顔がどんどん不機嫌になっていく。
「ホム美さんにはお客として五人から話を聞き出してほしい」
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