こちらミクモ探偵事務所2

紘哉が答えようとすると、美月はその女性の腕をとった。

「ミカ、話が違うだろ。お前は俺だけを見てればいいんだよ」

「美月くん……」

唖然とする紘哉。
これがホストの仕事と言うものなのか。

「紘哉くーん?」

紘哉を指名した女性が彼の顔の前で手を振る。
紘哉はハットなり、頭を下げた。

「すみません。ぼーっとしちゃって……」

「大丈夫よ。最初は誰でもああなるって」

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