こちらミクモ探偵事務所2

「アイツらと言うのは?」

すかさず紘哉が反応する。
美月は彼を一瞥すると、ポケットからタバコを取り出し、話し出した。

「弟瑠夢と千津火の事だ。
特に弟瑠夢なんか真面目なやつだからなぁ……ちゃんとした就職先見つけりゃあいいのに」

「何でこの世界に入ったんでしょうね?」

「知らねぇよ、そんなの。本人にしか分からねぇ事だ」

「そりゃあそうですよね」

紘哉は眼鏡を押し上げた。

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