こちらミクモ探偵事務所2
「昨日の閉店後、どこで何してました?」
「……何でそんな事聞くんだ?」
「……」
さりげなく聞くつもりが、単刀直入に聞いてしまった。
紘哉は苦し紛れの言い訳をする。
「ほら……昼夜逆転の生活になるじゃないですか。どうしたらいいのか分からなくて」
「あー……そう言う事か」
納得したように美月は頷く。
「昨日だったらすぐに家に帰って寝たよ。意外と疲れるから」
「……ありがとうございます」
美月は少し困ったように笑い、店の中に入っていった。