空を翔びたい
事故
それは、ある日のことだった。
朝練に遅刻しそうになり、よくあるドラマのワンシーンのように食パン加えて走っていると、
少し離れた場所に
紅葉の走る姿があった。
アイツも寝坊か?
「おーい、紅葉っ!」
俺が叫ぶと、走っていた紅葉が振り返る。
───その直後だった。
……ガシャーン
「えっ…」
紅葉?
紅葉…
今、一体何が。
「紅葉っ――……」