空を翔びたい






「行くなよ…」



気づけば、俺が泣いていた。


気づけば、紅葉を抱きしめていた。



「ポタ…男?」



お前、一体どこまで翔んで行っちまうんだよ。


まだまだ、俺の手の届くとこに居ろよ。


俺の隣で笑っていろよ。




「空ばっか見てないで」


空を好きだなんて言うなよ。






「俺を見ろよ」



俺を好きになれ。






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