空を翔びたい







────……



「紅葉っ!!………え?」



目の前には、昔好きだったガンダムのフィギュア。


それから、散らかされたスパイクのピン。


窓が空いているせいでカーテンが酷く音をたてて揺れる。寒い。



………ここは、俺の部屋。



「……夢?さっぶ」



俺は窓を閉めてから、身を縮めて毛布に再びくるまった。







< 38 / 80 >

この作品をシェア

pagetop