空を翔びたい




紅葉は驚いたように目を見開く。



「何よ、いきなり…」


「いきなりじゃない。もう随分前からずっと、ずっと…」


「なんで、今言うの?」



目に溜まっていた涙が静かに溢れで紅葉の白い頬に跡を残す。



「今、聞いて欲しかったから。俺の気持ち」






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