空を翔びたい




紅葉は俺の胸の中に顔を埋めて泣いていた。


強がって、声を殺して。
小さくなって、俺の腕の中。
肩を震わせて、泣いていた。




俺は、背中を擦りながら、
星だらけの空を眺めていた。








< 52 / 80 >

この作品をシェア

pagetop