空を翔びたい





「星夜、ばぁばはね…」



紅葉は、やっと夢が叶ったんだ。

鳥にはなれなくても、
空に行けた。

だから、哀しむことはない。
泣くことなんかないんだ。


「きっと、笑っているよ」



昔から変な奴だった。

いつだって笑っていた。
だから、空に行けて、喜んで飛び回ってるかもしれねぇな。




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