*ユルユル恋愛*

「奈緒、どうしたの⁉︎浅野くんだよ?」


佳奈子の声を無視したまま、うずくまる。


しばらくの沈黙。


ごめんなさい、ごめんね。


お願いだから、今は…。


「帰ります。」


彼が言った。


とても寂しそうな声で。


「え、でも!」

「いいんだ。また出直すよ。」


止める佳奈子だったが、彼の言葉を聞いて黙ってしまった。


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