150年後のラブレター
「アンタ・・・沖田総司とどういう関係?」
瞬間、呼吸が止まった。
突然すぎて質問の意味がいまいち理解できない。
「何で・・・・」
睦月は頭に浮かんだ言葉をそのまま口にした。
「私、人より第六感が働くんだけど、えっと・・・アンタが入ってきた時からずっと、アンタの横に居るんだ。凄く、愛しそうにアンタを見てる」
「え・・・・」
言われて占い師の目線の先を見るも、もちろん睦月には何も見えない。
「沖田さん・・・居るんですか・・・?今、ここに居るんですか!?」
どうか真実であって欲しいと、声が大きくなる。
それに対し、占い師は微笑みで返した。
「居るよ。アンタの、手を握っている」
瞬間、右手に温もりを感じた気がした。
気のせいだろうけど、睦月は涙を堪えた。