150年後のラブレター



「ていうかさ、ホント睦月って自分のこと話さないよね」



「あーそれ私も思いました!!秘密主義なんですか?」



「いや・・・別にそういうわけじゃないけども・・・・」



「よし、今夜は睦月の恋バナだ!!」



元気に言う莉奈に続いて、「いえーい」と七海が盛り上がりを見せた。



「修学旅行かよ・・・」



なんていう睦月の小さなツッコミは耳に届くはずもなく。




「睦月ってどういう人と付き合ってたの?」



「えっちょっとホントに恋バナ!?」



「睦月さんの元カレに興味有り!ってあ!もしかして今彼氏とか居ます?だから沖田くんのこと・・・・」



「居ません!!」



勝手に妄想を膨らます七海に、一刀両断。



睦月は二人に背を向けるも、それは無意味な行動だった。



「で、どういう人と付き合ってきたの?元カレの話聞かせておくんなしっ」



京都の雰囲気を出そうとしたのか、莉奈は語尾を変えてみたが、それは京都弁でもなんでもない。




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